中国は、現金がほとんど出てきません。屋台でも、お寺でも、タクシーでも、QRコードを読み取って払います。日本のクレジットカードは、高級ホテルと一部の百貨店以外では通じません。
ただし、準備は日本でできます。出発前に30分かけて設定すれば、現地では現金をほぼ使わずに済みます。
01結論:Alipay を1つ入れておけば足りる
中国のモバイル決済は、Alipay(支付宝)と WeChat Pay(微信支付)の2強です。旅行者なら、Alipay だけでほぼ困りません。理由は三つあります。
- 日本語UIがある
- 日本のクレジットカードを直接登録できる
- 交通系のコード、タクシー、翻訳まで同じアプリで完結する
02登録の手順
- アプリを入れる|日本でダウンロード(App Store / Google Play)
- 日本の携帯番号で登録|SMS認証が届きます
- パスポートで本人確認|顔写真を撮り、パスポートの顔写真ページを読み取る
- クレジットカードを登録|Visa / Mastercard / JCB が使えます
- 少額のテスト決済|日本で1円の決済はできません。現地の最初の店で試すことになります
本人確認は、日本で済ませてください。空港に着いてからやると、Wi-Fiが不安定で、顔認証に何度も失敗して30分かかることがあります。自宅のWi-Fiで、落ち着いて設定するのがいちばん早い。
03現金は、いくら必要か
結論から言うと、1,000元(約2万1千円)持っておけば十分です。使う場面は限られています。
| 場面 | 現金の必要性 | 補足 |
|---|---|---|
| 屋台・小規模な食堂 | △ 少ない | QRが基本。ただし古い店は現金のみの場合あり |
| 市場・地方の寺 | ○ ある | 小さな寺の賽銭、市場の端の店 |
| タクシー | × 不要 | DiDi か QR。ただし釣り銭がないことがある |
| ホテル | × 不要 | カードも通じる |
| トイレ・公衆施設 | × 無料 | 紙は持参 |
| 緊急時 | ◎ 必要 | スマホの電池切れ、カード停止のとき |
04現金を下ろすなら、空港のATM
日本のキャッシュカードは、中国銀行・工商銀行のATMで使えます。空港到着ロビーにあります。1回の引き出し上限は2,000〜3,000元程度、手数料は1回220円前後です。
街中のATMは、海外カードに対応していないものが増えています。必要な分は、空港でまとめて下ろしてください。
05つまずきやすい点
- カードが弾かれる|海外利用の停止が原因のことが多い。出発前にカード会社へ連絡を
- 3Dセキュア未設定|登録時に求められることがあります。日本のカード会社のアプリで先に設定を
- 決済が通らない店|個人商店は、Alipay の「対面コード」ではなく「店舗コード」しか受け付けないことがあります。店員に画面を見せる
- 返金|少額決済の返金は、Alipay の残高に戻ります。カードには戻りません
06よくある質問
日本のクレジットカードは、そのまま使えますか?
店で直接は、ほとんど使えません。国際ブランドのカードが通るのは、高級ホテル、一部の百貨店、空港程度です。ただし Alipay に登録すれば、実質的にどこでも使えます。
手数料はかかりますか?
Alipay 経由の決済に、日本側の手数料は基本的にかかりません。ただしカード会社の海外事務手数料(1.6〜3%程度)はかかります。金額が大きい場合は、現金で下ろしたほうが安く済むことがあります。
現金しか使えない店は、どのくらいありますか?
都市部では1割以下です。地方の市場や、古い食堂では現金のみの店があります。逆に、現金を断られる店もあるので、両方持っておくのが安全です。
スマホの電池が切れたら、詰みますか?
詰みます。モバイルバッテリーは必須です。加えて、1,000元の現金と、ホテルの住所を書いた紙を持っておけば、最低限は動けます。
WeChat Pay も必要ですか?
旅行者なら、なくても大丈夫です。ただし、現地のガイドや知人と割り勘する場合、WeChat のほうが便利なことがあります。両方入れても害はありません。